Campi Bisenzio 市での櫻植樹

日本の東京では、桜もあっという間に散ってしまいました。
さて、そんな中、イタリアのCampi Bisenzio市からとっても嬉しいニュースが届きました。

去る4月11日、 Campi Bisenzio市(以後カンピ市)内のVilla Rucellaiにて、本会の桜植樹式が執り行われたのです。

カンピ市は、日本ではあまり知られていない場所かと思いますが、トスカーナ州フィレンツエ県に位置し、フィレンツエ市とピストイア市の間にあたります。約4万3000人の人口です。

カンピ市には、実は既に桜が植樹されていましたが、今年また新たに10本が寄贈されました。カンピ市在住の画家道原聡さん(本会会員)がご縁を繋いで下さりました。

そしてこの度、道原さんのお友達であられる、建築家のPietro Corleanoさんが、素敵に植樹のプランやプレートの作成をして下さりました。散歩道を挟んで左右に5本ずつ、それぞれが櫻の花弁のようにつつじや椿を囲んで植えられています。地下には水やりの設備も施してくれたそうです。


上記は中川章子(本会会員、フィレンツエ在住)さんが撮影下さりました。

プレートには、桜の美しさを綴った在原業平の唄が引用されています。
植樹式には、「トスカーナ日本人会」の日本人の方々もお着物姿で出席して下さったようで、桜が日伊の架け橋となりました。

また植樹式の様子の一部、市長のコメントを、youtube見ることが出来ます。(映像は、道原さんのご友人でジャーナリストのMaurizio Martiniさんが撮影下さりました。)
https://www.youtube.com/watch?v=NOrWHan32o0&feature=youtu.be

昨年の10月、カンピ市には本植樹の打ち合わせのために、本会会長と沢辺とでカンピ市を訪れました。

その時、このカンピ市の静かで、素朴な日常的な美しさが、とっても居心地よく感じました。

また、先の映像でもお話されているカンピ市のFossi市長が、若く活発な方で、私たちが訪れた際にも、日本との関係を深めたいと、桜植樹のプロジェクトを大変歓迎して下さりました。


左より、Fossi市長、渡部会長、沢辺、Nucciotti議員 @カンピ市庁舎 2013年10月

この度、アルノ川を囲み、緑と花の彩り豊かなカンピ市に、本会の櫻をおおくりすることが出来てとても嬉しく思います。
ご縁を繋いで下さった道原さん、本当にありがとうございました。これから、カンピ市と日本とがどのような繋がりを育んでいけるか楽しみです。本会もこのご縁を活かして、今後に向けて頑張りたいと思います。


道原さんと共に(カンピ市市庁舎庭にて) 2013年10月

 

 

今年もありがとうございました。

 

早いもので、2013年ももう残すところ、あと数日となりました。
振り返れば、10月には フィレンツエ、ルッカ、サンマリノに植えられた櫻たちの視察も行く事ができました。また、10月22日には、群馬県甘楽町とトスカーナチェルタルド市の姉妹都市交流協定の締結30年を記念し、本会の櫻がチェルタルド市に植樹され、その植樹式に参加させて頂きました。

元気にすくすくと育つ櫻たちとともに、その櫻を育て、愛して下さるイタリアに暮らす人々にも、数多くお会いすることができました。
こうした活動が可能になりましたことも、本会を応援して下さいました、皆様のお陰です。心より、感謝申し上げます。

イタリアに渡った日本の櫻たちが、日伊の豊かな文化交流と、そして子供たちの交流に繋がる明日に向かって、更に元気に成長することを願いながら、新たな気持で来る年を迎えたいと思います。

皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

イタリアに日本の櫻を植樹する会事務局

フィレンツエ市に寄贈された櫻たちです。市内の公園に植樹されます。


サンマリノの風景
サンマリノのサンタキアラ教会の庭にも、植樹されています。

右:甘楽町茂原町長、右から二番:Certaldo市長、左:イタリアに日本の櫻を植樹する会渡部会長


群馬県甘楽町と、トスカーナCertaldo市の姉妹都市30周年を記念して、本会の櫻たちが寄贈されました。