フィレンツエ・サンドナート公園での櫻植樹式

4月26日(火)の正午、フィレンツエ市の新興開発地区に位置するサンドナート公園にて、本会の30本の櫻の寄贈を記念した植樹式が執り行われました。

(サンドナート公園全景)

この30本の櫻は、昨年2015年の10月にサンドナート公園に植樹された苗木です。もともと、2010年にフィレンツエ市に寄贈しました100本の櫻子たちでしたが、まだ苗木として小さかったこともあり、昨年のサンドナート公園の植樹まで、フィレンツエ市の施設内にて大切に管理され、育てられていました。

E・V・Eコミュニケーションズグループのイタリア現地法人において尽力頂いていた会計士のアルベルト・ペコリ先生、バルバラ先生、またフィレンツエの日伊櫻の会会員であられる中川章子さんのご協力によって、この度、サンドナート公園に植樹される運びとなりました。

植樹式におきましては、フィレンツエ市市長代理として国際交流部門評議員のニコレッタ・マントヴァー二さん、ペコリ先生、そして本会の渡部会長が開幕の挨拶をされました。中川さんが通訳をしてくださいました。



(左側より渡部会長、フィレンツエ市評議員ニコレッタさん、ペコリ先生)

イタリアでの事業を通じたペコリ先生と本会会長のご縁、そこからイタリアへのご恩返しとしての櫻寄贈にいたるまでの経緯について、お話がありました。

また、この度の櫻植樹にあたって、ペコリ先生、バルバラ先生が所属されているフィレンツエのライオンズクラブ・ブルネスキ協会に多大なるご尽力をいただきまして、記念の櫻形の石碑をご作成いただきました。こちらには、本会のスローガンである「夢は必ず叶うもの」という言葉も入れていただきました。
また、この度のセレモニーを記念して、新たに1本の櫻を寄贈し、式に参加した皆さんで植樹しました。


式に参加された方々、パパがイタリア人、ママが日本人のお子様にも土をかけていただきました。

この度の式に多大なるご協力を下さいました、ペコリ先生、バルバラさん、中川さんに改めて御礼申し上げます。
皆様、フィレンツエにご訪問の際は、是非サンドナート公園に足をお運びください。

 

 

 

 

 

VIVID MEISEN展が開幕しました。

「VIVID MEISEN展 la sfavillante moda kimono moderna」(ローマ日本文化会館・足利市立美術館主催)が、先月下旬にローマ日本文化会館で開幕を迎えました。


日本の近代化と共に生まれた着物「銘仙」は、20世紀初頭から半ばまで全国的に大流
行したものですが、近年においても、その鮮やかな色彩、大胆なデザインと技法から、日本国内のみならず各国から関心が寄せられています。
本展では、「銘仙」の中でも特に色彩豊かで自由な表現が見受けられる作品を中心にご紹介することにより、急速な日本社会の変化の中で育まれた銘仙を通じて当時の日本の庶民の活力、日本社会の活気をお伝えすることを目的としています。

本展におきましては、本会は協力という形で参加させていただきました。
開幕日の前日、4月21日(木)に行われたプレス向けの内覧会では、イタリアの主要メディアの方々やアート業界のブロガーの方々から銘仙の時代背景や技術などについて、多くの取材を受けました。


(右側より高須館長(ローマ日本文化会館)、大森館長(足利市立美術館)、新井先生(桐生織塾・繊維技術研究者))


イタリアの主要ニュース番組TG2の取材を受ける大森館長(足利市立美術館)

また4月22日(金)に行われた一般の方々向けの内覧会では、実に70名ほどのイタリアの方々がギャラリートークにご参加くださり、大変熱心に銘仙をご覧くださいました。

また、この展覧会に合わせてデザイナーの前島淳也氏が、E・V・Eコミュニケーションズグループとのコラボレーションワークとして、銘仙生地を使ったオリジナルワーク・銘仙スツール”orico”を発表しました。銘仙のアンティーク生地を使用し、お椀型のスツールを作成しました。こちらも、イタリアの方々から様々な興味深いコメントをいただくことができました。

ギャラリートークの後に講堂にて行われた講演会「モダニズム着物:銘仙の時代とデザイン」(登壇者:大森哲也館長(足利市立美術館)、新井正直氏(桐生織塾))には、会場が満席となる160名ほどのイタリアの方々がお越し下さり、いかに着物文化、銘仙文化がイタリアの方々にとって関心深いものとして存在しているのかが分かりました。

近年、イタリアをはじめヨーロッパでは日本文化が大流行しています。

展示会場であるローマ日本文化会館は、イタリア・ヨーロッパに日本文化を発信する場所として作られましたが、その建築は1962年に吉田五十八が設計した日本建物です。ヨーロッパの石造りの重厚な建築に日本建築が競い合えるようにするためか、一つ一つの柱も太く、天井も広い、巨大な空間となっています。
また、その建築に並んで日本庭園が広がっていますが、こちらは中島健によって設計されたとのことです。

実は今、この庭園見学がローマっこだけでなく、イタリアで大流行しているのです。
展示の準備期間中も、朝からひっきりなしにイタリア人の方々がローマ日本文化会館を訪れますが、その方々は庭園見学を予約された方々だそうで、いかに日本文化が注目されているのかを痛感しました。
こうした日本文化が今熱い視線で世界から注目を集める中で、VIVIDで、かつ前衛的なモダンな着物銘仙を海外で初めてきちんと紹介する展覧会となりましたが、本展覧会がいかにイタリアの方々に受け取られ、どのような反応を引き起こすのか、興味深く、今後とも継続的に調査していく所存です。

皆様、ローマにお出での際は、6月4日まで開催されているローマ日本文化会館・VIVID MEISEN展に、是非お越しください。

VIVID MEISEN   La sfavillante moda kimono moderna 
22 aprile- 4 Giugno 2016

Organizzazione: Istituto Giapponese di Cultura in Roma, Ashikaga Museum of Art
Supporto: città di Ashikaga, Isesaki e Chichibu con Ashikaga Textile Association, Chichibu Meisen Association
Collaborazione: Collaborazione: Laboratorio tessile Kiryu(Yoshiko I. Wada Collection e Kazuo Muto Collection), Haruo Hashimoto, Kazue Kimura, Associazione dei ciliegi italo-giapponese.
Planning: E・V・E Communications Group Co. Ltd.

Giappone anni 20: nasce il kimomo prêt-à-porter, di fattura meisen tinto in filo, che fa bella mostra di sé nelle vetrine dei grandi magazzini, per la donna moderna, che non ha paura di osare indossando colori e motivi dirompenti, in auge fino agli anni Cinquanta e oggi oggetto di rinnovato interesse.

ローマ日本文化開館 VIVID MEISEN展HP
http://www.jfroma.it/index.php?option=com_content&view=article&id=343:vivid-meisen&catid=1:mostre&Itemid=150&lang=ja