サンマリノ神社

イタリアの中に位置する独立国、サンマリノ共和国。
「LIBERTA」(自由)の精神を尊び、独自の文化を育んで来た国です。

 

 

そんなサンマリノ共和国に、国家プロジェクトとして神社本庁公認の神社が誕生しました!2014年6月22日に建立された、サンマリノ神社です。

この神社はなんと、ヨーロッパで始めての神社です。

日本の自然観・文化を、ヨーロッパや世界に発信すると同時に、万物の生命を尊重する日本の自然観を介することで、様々な国の人々の対話の場所としての役割が期待されています。
そのサンマリノ神社の境内に、本会は21本の櫻を寄贈いたしました。

植樹された桜の木はまだ小さくはありますが、サンマリノ神社と共に、大きく育ってほしいと思います。

昨年の秋、3年前にサンマリノ共和国に寄贈しました100本の櫻を尋ねて、サンマリノ共和国を訪れました。その際に、神社の宮司を担うフランチェスコ・ブリガンテさんとお会いし、大変お世話になりました。そして、神社について色々なお話をする機会がありました。

その際宮司さんは、次のようにおっしゃっていました。
『ときに宗教は対立を生むこともあるが、あらゆる命を尊ぶ神道は、宗教を越えた価値観でもある。日本の自然観でもあもる神道が、あらゆる国や宗教を越えて、様々な人に広まってほしいし、それは平和への礎になる。』

サンマリノは、軍隊を持たず、第二次世界大戦中も中立を守って戦争に参加しませんでした。一方で、イタリアからやってくる多数の戦争難民を受け入れ、彼等の援助を行った素晴らしい歴史をもつ国です。

サンマリノ神社は、多様性の尊重と多文化共生社会への願いとともに建立されましたが、本会の桜がそうした願いの場に植樹されたことは、大変嬉しく思います。本会としても、今後ともサンマリノとのご縁を大事に育んでいきたいと思います。

6月22日に行われた建立式には、本会会員である渡部麗さん(渡部商店社長)が出席され、上記の写真を提供下さりました。
 右:渡部麗さん(渡部商店社長)、左:フランチェスコ・ブリガンテ宮司