storia 「バラより桜」

「バラより」  Gabriele Rebagliati
La nonna di Leilani possedeva un roseto che faceva invidia all’intero vicinato. Venivano dai paesi limitrofi a visitarlo. Era la sua principale preoccupazione prendersi cura delle rose. Il roseto era stato il teatro delle avventure d’infanzia di Leilani. Le sere di primavera diventava il luogo preferito dove le comari si radunavano per parlare consumando tra una chiacchiera e l’altra una coppetta di gelato e un bicchiere di succo di rose fresco. Leilani invece non aveva particolare interesse per quel posto. Non riusciva a capire come la nonna potesse passarvi interi pomeriggi assorta come incantata da quei vegetali difficili. Certo aveva dei ricordi legati al roseto: ma era solo questione di coordinate spaziali, i fiori in sé non gli avevano mai trasmesso nulla nei momenti cruciali della sua vita. Erano stati spettatori freddi e spietati di eventi tristi ed erano sempre vestiti a festa per crogiolarsi nei momenti di felicità. Canaglie travestite da fatine- Leilani la pensava così.

semi di SAKURA

 

  広大なユーラシア大陸、その西端に位置するイタリアと、東端に位置する日本。遠く隔たった二つの国は、長く異なる歴史の中に生き、独自の文化を育んできました。しかし、共に海と山に囲まれ自然に恩恵を受けて来た両国は、古くからシルクロードで密かに結ばれていたように、繋がりを持って時間を重ねて来ました。例えば、イタリアと日本は、両国はともに丁寧な手仕事を持ち、時を超えてそれらを育んできた歴史があります。手仕事は、創造性・想像性に富む豊かな心の動きとしての文化です。

 そして今日、モノや人の移動が自由となり、違う文化を生きてきた人々との出会いは、より日常のものとなっています。しかし、いかなる時代でも、異なる他者に出会いたいという願いは、1人の世界を広げ、そして実際に出会うことは新たな文化を創造する力となってきました。

 この距離的に離れた、しかし繋がりを持った二国の文化が出会いを重ねる事は、新しい文化を生み出すという潜在的可能性を無限に秘めています。両国が育んできた手仕事をはじめとする文化を見つめる事、同時にそれらの出会いがもたらす可能性を想像すること、そして一つ一つを実際の形にして積み上げていくことが、深い繋がりを異なる国の間に創造すると考えます。

 これまでに私たちは、日本の桜の種をイタリア・ピストイアに届け、2008年その地で800本の桜が芽生えました。それらの苗木は、現在、フィレンツエ、ピストイア、ルッカ、シエナ、カンピ、ボローニャ、パルマ、ブッセート、サンマリノ共和国といったイタリア各地の公的機関に寄贈されています。イタリアに寄贈した日本の桜の成長とともに、日本とイタリアの文化的交流もより一層深く豊かに育まれていくことを願いとして活動していきます。

 イタリアに日本の櫻を植樹する会は、人々に親しんで頂きたい呼び名として Semi di SAKURA というチーム名を持って活動していきます。

 Semiというのは、イタリア語で “種” という意味です。
私たちがイタリアにお贈りした桜は、小さな種の形で贈られました。種、それはたとえ、小さなひと粒であっても、そこにはこれから花を咲かす未来が秘められています。semi di sakuraの活動が、いつか満開の花を咲かせる桜の種ように、あらゆる夢を繋ぐ、そして人と人とをつなぐ始まりの一歩となって、広い世界への夢を多くの人たちに抱いてもらうための、想像力を育んでいく活動になることを願っています。